DJ向けアナログプレイヤー

2014年に「テクニクス」ブランドが復活、高級路線から始まって、2016年アナログプレイヤーのSL1200シリーズ も復活した。その時の値段が33万円。その後これより安いバージョンも出たが、一番安くても15万超え、いずれもHiFi向けで、この時点でもうアナログプレイヤーを買うことも無いかと思っていた。
さらにその後2019年にDJ用のSL1200Mk7が、9万円で復活した。この時は納得の値段という記事を書いたが、アナログレコードにこだわりが有るわけでも無く、機材はあるので聴けないわけではないと、購入意思もなかった。


その頃、1970年に開発された第Ⅰ号機からの、オーディオファン向け市場とは全く違う分野で市場を築いてその存在を世界的にした経緯を書いた本が出た。



DJに興味も無く、今でも余り関心が無いDJの分野を発展させ、それように改良開発されていったその歴史を読む内、中古でも良いから一台は持っておこうと思うようになった。(第Ⅰ号機SL1200は1972年の発売、ダイレクトドライブターンテーブルSP10は1970年大阪万博の年発売)
オーディオ用途では、必要の無い機能と機構があるが、これが鑑賞用機能に無関係ではない。


MK7と同時にオーディオファン向けのSL1500と言う機種も発売されたが、私の所有欲を満たすのは前者だ。逆転再生やSP盤用の78回転、スピードコントロールなどおそらく使うことも無いだろう。
だが、基本性能の細かな改良が、ターンテーブル、インシュレーター、ハウジングボードなどにも施されている。トルク切り替えもあり、瞬時スタート、瞬時ストップも出来る。



腹を決めて探すと、2019年発売にもかかわらず、殆ど何処にも在庫がない。たまにあれば、定価(希望小売価格)で販売しているところは何処にもない。皆10~15%以上増しの値段が付いている。
それほどの人気なのか、メーカーが生産調整しているのか、そこまで払って購入するつもりもない。


で、テクニクスブランドが消え去る最期のバージョンMK6(2008年発売2010年10月製造終了)なら性能的にはとことん突き詰めてあるので、これでも良いかと探す。勿論流通していないのでオークションであるが、結構強気な値付けである。MK7は見かけなかったが、しばらくすると、これも出始めた。


そうすると、あの本を読んでしまった為に、やはり最新型だろうと新しい方を捜し回る。
一台手に入れればその先もう買うことも無いだろう、それならやはり一番新しい機種であろう。


コロナ過で在宅時間が長引く中、結構オークションでは小間物を落札した。
特に歴史物と、鉄道関連の書物が多く、それらを読みまくっていた。
鉄道ものには、バカ安値もあったが、ブックレットであっても結構な高額品もあった。


しかし、私にとってはオーディオ製品は躊躇する値段である。


物欲は限度を知らず、遂に手に入れた。そうなってみると、次から次に、出品されてくる。
しかし皆相変わらず強気の値付けか、もしくは欲しい人が沢山いると見え、
程々の限度をいつも越える。まあまあのところで手を打った。
だが、落札したものにはいつも納得して悔いは残さないようにしている。


DJ用と言うこともあって、サイズは本格的オーディオLPプレイヤーの中では最小サイズ、しかし、現在のオーディオ機器の中では、一番面積をとるので、他の機器さえまともに置く場所がない我が家では、なかなか居場所が定まらない。



一番最初に買ったプレイヤーは東京サウンドのベルトドライブモーターにテクニカのテーパードアーム、ケースは秋葉原の専門店で買った。ずいぶん長く使った。
その後SL1100(1971年発売)と言う機種を中古で手にしていたが、SP15を手に入れていたので、殆ど使わないまま手放し手しまった。
そうこうするうちCDの時代になって、小型の物が手に入ったこともあり、LPプレイヤーは変化しないままだった。


高級オーディオを次々導入、購入されている方から見れば貧乏人の戯言なのだ・・・。