旧暦11月17日

29日は、旧暦の11月17日、柿本人麻呂が、かの歌を詠んだ日。
毎年かぎろひを観る会を催しているのだが、本家本元の奈良の宇陀では
近年殆ど見ることが無く、観光資源としての観る会は参加者が減少、
2021年からはより発生しやすい気候の2月11日に変更しているという。


いちはら米沢の森でも、会長提案で開始してから十数年、それらしい物が見られたのはわずかしか無い。
今年は、初日を観る会と近いため、催しは無いが、解錠はしておくので、各自ご自由に、と言うことで、天気も良さそうなので、出かけた。
頭上は雲一つないよい天気、誰も居ないので、焚き火はせず、1時間前に森の頂上、「御十八夜」へ登った。
満月から2日しか経っていない月は、煌々と輝いている。

やがて山ぎわが空見始め、朝焼けが見え始める。

海上の雲が厚い。
宇陀と違って、此処の地は海からの日の出なので、条件が違う溜、あちらと同じような「かぎろひ」にはならない。


それでもかなりの色合いは出る。
この日は湿度が高く、落ち葉は霜では無く水滴でびっしょりだった。


ここまで日が昇ると、色はだんだん薄くなり、今年はこれが限界だった。


西の空の月はまだ高い。

富士山は、空気がよどんでおり、全く姿をp見せなかった。


なを、ネットの情報によれば、柿本人麻呂の歌の解釈が近年は代わってきており、
彼が見たのは「かぎろひ」では無く、煙だという解釈に変わっているという。
この時刻だと、野焼きの煙か、竈の煙か、そうなると、「かぎろひを観る会」の意義が変わってきてしまう。