術後10年

ガン摘出手術を受けてから、早い物で10年(9年半)が過ぎた。
先日、10年目の診察予約のための繋ぎのレントゲン写真撮影と、診察があった。


8年経過辺りから、主治医は、安心したのか、最初は口にしなかったことなど
色々話し出したことは以前の記事で書いた。
摘出した癌細胞は、悪質で成長が遅く、再発が多いのだそうで、10年看ると言うことで今に至っている。


今回は繋ぎなので、医師も雑談交じりで色々話してくれた。
当時の経緯など、主治医が知らないことなど私も話して、患者が何時もより少なかったこともあり、暫く話し込んだ。(この日の予約患者数は全体で3000人弱)


今まで見せてくれなかった摘出後の癌細胞の詳細写真も見せてくれた。
ココまで成長するのに結構な時間が掛かっている、と言う。
何故Ⅰ年前のレントゲン写真で分からなかったのでしょう?と問えば
心臓や動脈とかさなって見えなかったのでしょう、大きくなってはみだしてやっと分かったのだろうという。


レントゲン写真は2年前(2012年1月)、1年前(2013年1月)、その下が発見時(2013年12月)の写真である。素人目には有るようにも無いようにも見える。

   



CTスキャン写真は下から見た物で、ガン腫瘍があるところは左側の前縦隔である。


退院直前に手術を担当した医師に頼んで術後の写真を撮って貰った。


主治医曰く、10年経っても、この腫瘍の治療法は、実は進展していないのだという。
とにかく再発しなかったのは運が良かった、心臓や肺、動脈に融着していなかったのも幸運だった、私がくよくよ心配していなかったことも良かった、全てに渡って運が良かった、と言う。


以前の記事でも書いたが、もし癒着していたら、治療法は抗がん剤と、放射線で治療するしか無かったが、そうしていたら、確実にあなたは今ここに居ない、とはっきり言った。


今年12月の診察で丁度10年、最後になる。
やっと、と言おうか、随分早かったと言おうか・・・・。