今更のCDだが格安

近くの本屋で、古本セールをやっていた。本の種類はそれほど多くは無く、中古のDVDやCD、漫画本も置いてあった。ある時期からあとの漫画は全く興味が無いのだが、手塚治虫の漫画は沢山あった。本人執筆の漫画でない本と、久しぶりに手にした永島信二の漫画を買った。
それはともかく、中古CDのセットが目に付いた。


グレートレコーディングの名の通り、名演奏ばかり集めた30枚セットである。
調べると、高いところで2万円、普通で1万円、安いところで4千円を切り、様々であるが既に流通在庫はなくなっていて新品は手に入らないットである。
1枚辺りは150円だったので購入した。ジャケットはそれぞれデザインされている。




9年ほど前パソコンを買い換えたとき、オーディオ環境は、ネットワークにNASを組み、CDをリッピングしてHDDに取り込むのが主流で普及していた。ダウンロードして持ち歩く方法が流行りだしてはいたが、未だ圧縮音源が主流だった。


NASにせっせと取り組むのに、所持していたCDはそれほど多くは無く、名演奏のCDセット50枚組や100枚組を、CDが下火になりつつあったためか、単価100円、50円と言う信じられない価格で手に入った。勿論新品である。


時代が下って、ダウンロードやストリーミングが主流になると、音源はハイレゾが主流になってきたことも手伝って、世の中の音響環境も変化してきた。


結局CDをリッピングして取り込むことも忘れ、聞きたいときに聞きたい曲を気軽に聞ければいいや、と、最初の時のようにはやらなくなった。SACDは普通ではリッピングできないことも普及の妨げでNASが下火の理由であったと思う。
(ダウンロードで配信の今なら意味は違ってくるが)


電子データで保存すると言うことは、消えるときは一瞬、を経験しているので、よけい形があるもので手元に置きたいと言うこともあって、格安で手に入る物は、そうしている。


真空管アンプで3ウエイのマルチを組み、アルテックの巨大ドライバーを使ったスピーカーでアナログLPやCDを聴いていた旧友が、SACDプレイヤーを修理してあげたあと、偶々スマホでネットからストリーミングやダウンロードで好きな音楽を聴いたところ、こんなお手軽で良い音で聴くことが出来るなら、もう値段がバカ高いCDPやDACはい入らない、と言いだした。


CDプレイヤーの安い物はカースレオをはじめ、高級品で読めないのをほぼ読むのに、高級品(高価格品)は、どうも不安定で、メーカーに高級品はそんな物だといわれたことも不満の原因である。
遂にLPは面倒で聞かなくなったという。


CD以外のデジタル環境から一番遠いと思われた旧友が、いきなり最先端になってしまった。