まぼろしの上総国府

市原市の埋蔵文化財調査センターの田所さんの逝去を知ったのは、
先月のこと、元新聞記者の「たからしげる」さんのブログの記事によってであった。


その記事に、「まぼろしの上総国府を探して」という彼の著書が紹介されていた。
読んでいなかったので早速手に入れて、読み切った。
児童向けということもあって、文章も平易で、読みやすく、一気に読んでしまった。 


    



歴史が好きと言うことも無く、まともに勉強もしてこなかったが、50年以上前、
「幻の邪馬台国」と言う本を読んでから、関連本は何冊か購入して読みあさった物の、
単なる興味本位だったので、身についていない。


今年の冬は、明治維新前後から戦争の時代や、上総国府以前の時代の書籍を結構買い込んで読んでいて、「魏志倭人伝」の時代関連など、ふりがなが無ければまるっきり読めもしないし意味も分からないで、脳内がパープリン状態だったこともあって、これは面白く読めて非常にスッキリ理解出来た。


田所さんと面識があったわけではないが、米沢の森を考える会の会長、鶴岡さんは親交があり、その関係で、内田未来楽校で歴史講座を講演して頂いたこともある。


米沢の森近くの、今はゴルフ場になってしまった畑から矢じりが出たり、ゴルフ場造営地から土器のかけらが一杯出たり、牛久の藤原考古学研究会(藤原医院の先代院長先生主催。
先生を横穴式古墳に案内したこともある)に、一番年が近い叔父が参加していて、
バラバラの土器の復元などやっていて、興味はあったのだが、
世は高度成長時代、科学技術のほうに目が行ってしまって、深入りすることは無かった。


この年になって色々首を突っ込むと、面白くて仕方が無い。だが、間口を広げすぎた。
どれもこれもで、時間が足りない。


たからしげるさんのブログは楽しく読ませて頂いている。現在、田所さんとの交流を連載中である。