ミルクキャラメルの日

午後暴風雨の中関東は梅雨入りした。


6月11日はミルクキャラメルの日だそうだ。
これを初めて口にしたのは、昭和20年代後半頃。
田舎の雑貨屋には、ぶつ切りの芋飴が置いてあって一円札で買いに行った記憶しか無い。
そんな頃、叔父が盆暮れに帰ってくると森永ミルクキャラメルを土産に買ってきてくれた。
その当時一箱に16粒で20円くらいしたと思う。(現在は12粒で120円くらい)

それが、5箱か10箱入った大箱を買ってきてくれ、それは大変なご馳走と言って良かった。キャラメルの他に楽しみだったのは、その大箱の中箱の裏にペーパークラフトが印刷されていた事だった。
勿論はさみで切り抜き、のり付けで組み立てるのであったが、プラスティックが普及する10年ほど前の頃である。もう一方の「おまけ付きグリコ」のおまけも、まだ紙や木で作ったものの時代であった。


やがて自分たちで買えるようになると、大きさが半分の箱の10円のものが発売され、裏には、当時漫画雑誌で流行っていた探偵「ビリーパック」の知恵が印刷されていた。
そして一粒がやや大きくなった一箱12粒入りの「キャデラ」が発売になった。
(記憶違いかこの辺りは森永のキャラメルの歴史には載っていない。箱の色を似せた他社製品だったか。でもカバヤは赤い箱だったし・・・)
この頃から点数を集めると景品がもらえる、購買心をあおる製品が大手を除いた各社から発売され、学校でも問題になり、購入禁止令が出たりした。週刊漫画誌が発売され月刊漫画全盛の頃、漫画も読むなと盛んに言われた時代だった。


「キャラメル」はその辺りで記憶から消えている。


小豆やヨーグルト味が出たのはずーっと後になってからである。


この春大量にドラッグストアに並んでいたので買ってみると、中箱の裏に塗り絵付きペーパークラフトが印刷されていた。しかし、内容は自社製品のお菓子の箱や入れ物で、ちょっとがっかりする。