アナログテープ

すぐそばのショッピングモールがリニューアルオープンしたときに、
中にリサイクルショップが入った。


車で10分ほどの所に有ったリサイクルショップが閉店してからは、わざわざ遠くに出かけたときしか覗いていなかったが、近くにあれば、ちょくちょく覗く。


関心がある商品は数が少なく、毎日覗くようなことは無いが、たまに覗くと、「これは」と言うモノがあったりする。↓30cmもの、新品未使用で300円



安いとすぐ手を出す癖は止まらないが、まともに買えば結構するので、つい買ってしまう。


ところで、先日ノーマルのカセットテープが大量にでていた。多分カラオケ録音用と思われるモノだが、すぐ売り切れた。


今日覗くと、これはオーディオをやっていた人が手放したと思われる高性能タイプがおいてあった。
今更ではあるが、購入しておいた。なにしろ一巻30円である。使わなくて元々という値段である。
使うあてが有るわけでは無いが、現実にはカセットベースで運用している人や団体が未だにあるので、全く手元にないのでは都合が悪い。


もちろん新品が継続して販売されているが、殆どがノーマルタイプである。実はその方が使い勝手が良いのだが、ここは安さが勝つ。とは言うものの、もちろん新品でも高価な物ではないので、必要分は手元に購入済みである。



磁気録音の長所は、使い勝手はともかく、保存性が良く、近年見直され、コンピューターのデータ記録に再使用されたりしている。アナログでは無くディジタル記録ではあるが。


CD-Rに記録したデータが10年経って読めなくなっていたりするのは良く聞く話であるが、
50年前に自分でカセットに録音した記録が消えて無くなった、というのは、無い。
もちろん磁石を近づけたとかというのは話が別である。


磁気記録が発明され、初のデモンストレーションは1900年のパリ万博、その後開発が進み、録音した音楽などが80年以上の時間を経て再現可能と言うのも凄い。


アナログレコードも、ディジタル技術に追いやられ、一時は姿を消したかと思われたが、近年復活、中古レコードの取引も活発である。今更ながら、形が保たれる限り、再現(再生)可能というのも考えてみれば凄いことである。


ディジタル化されない古い音源、超ローカルな音源など、当時の古いレコードを探すしか無いのだが、
委託制作のモノなど、残っていないことが多いので、中々見つからない。価値が曖昧な時代では、二束三文のことが多かったが、無いとなると、それを商売にする人(業者)が現れ、高騰化する。


大量に出回った物などは大抵は、数十枚で百円から千円の単位の処分価格だが、、珍しいものだと当時の定価どころか、とんでもない値段が付く。欲しい人がいる限り、そうなる。


盆おどりなどのご当地委託制作音源も、めざとく収集し販売しているところだと、当時250円ほどで売られたモノでも、軒並み20倍以上の値段、中には1万、10万円というものさえある。


買う価値があるかどうか、用途と懐具合による。


そういうわけで、アナログプレイヤーとカセットデッキは現用、健在である。



目に見えないディジタル音源は、一瞬にして消え去る場合があるので、CD媒体がある場合は未だにそれを求めるのである。