月を愛でる

11月1日の月は十六夜(いざよい)、2日の月は、十七夜。
今年の十三夜は10月の29日だった。


こちらは11月1日未明の満月、ガラス越しでちょっと不鮮明。


調べてみると、十五夜は、中国伝来の風習だが、十三夜は日本で始まった風習だという。


どちらか一方しか見ないのを「方月見」(かたつきみ)と言って縁起が悪い事とされ、災いが来ると言って忌まれていた。
両方合わせて「二夜の月」(ふたよのつき)と呼ぶのだそう。
十五夜と十三夜、さらに十日夜(とうかんや、旧暦10月10日)が全て晴れると縁起が良いと言われている。
「十日夜」が収穫祭の意味合いの方が強く、東日本を中心に行われる行事と言うのだが、知らない。


さて、十六夜(いざよい)を過ぎて十七夜は「立ち待ちの月」、十八夜は「居待ち月」、十九夜は「臥し待ち月」または「寝待ち月」、二十夜は「更け待ち月」と呼ぶ。
新月から並べると次のようになる。


月齢0:新月
月齢1:繊月
月齢2:三日月/若月/眉月
月齢6:上弦の月
月齢9:十日夜(とおかんや)
月齢12:十三夜
月齢13:小望月(こもちづき)/十四日月(じゅうよっかづき)
月齢14:満月/十五夜/望月/三五の月/望
月齢15:十六夜
月齢16:立待月
月齢17:居待月
月齢18:臥待月/寝待月
月齢19:更待月/亥中の月
月齢22:下弦の月/二十三夜月
月齢25:有明月(ありあけづき)
月齢29:三十日月(みそかづき)


米沢の森の「御十八夜」は、意味合いがわからずじまいだが、酒でも酌み交わしつつ遅い月の出を待っていたのか。


さらに「七夜待ち」というのがある。
「七夜待ち(しちやまち/ななよまち)」とは、「密教で、毎月17日の夜から23日夜までの7夜を、聖(しょう)観音・千手(せんじゅ)観音・馬頭(ばとう)観音・十一面(じゅういちめん)観音・准胝(じゅんでい)観音・如意輪(にょいりん)観音・勢至(せいし)菩薩を本尊として順次に祀り祈願成就を求めること」とあり、この辺りと関係がありそうである。




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